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仮説・論説 384 復讐心にどう向き合うか?

2024.06.08


運命は悪因悪果と善因善果の積み重ねであると言って来ました。それは間違ってはいないと確信しています。ですから個人であれ、組織であれ、そして国家であれ、運命を良くするには、悪事を為さず、善因善果が生じる様努めればいい訳です。そうすれば自然に運命は良くなっていくはずですし、私自身の経験から言っても、そうなっています。

ですから私は此れを広める事が、世界を改善していくはずだと単純に考えていました。

しかしです。現実は中々そうはならないんですよねえ・・・

その原因は、人は感情の生き物なのだと言う事なのでしょう・・・

また今までのしがらみに囚われているのかもしれませんね・・・

悲しい事では在りますが。

教えを守って徳を積む、たったこれだけの事が守れないんでしょうねえ・・・

感情は人間にとって大切なものです。豊かな感情表現は、人間特有のものです。

しかしそれが時に行き過ぎてしまい、それが自分の運命を狂わせてしまうのは遣り切れません。中でも復讐心は強烈です。これにどう対処するのかが、この先の自分の運命に大きく影響するのは疑いありません。

聖人・聖女の条件に、すべての鬼、悪魔に勝てと言うのがあります。

どう言う事かと言いますと、

誰でも心の中に、鬼、悪魔が潜んでいます。潜んでない人など一人もいないのです。

その鬼、悪魔は、大小様々、強弱様々です。それは自分の心を見つめていれば、誰にも分るでしょう。自分の心の中に様々な鬼、悪魔が住んでいる事に気が付くはずです。

勿論私の心の中にも、鬼、悪魔は潜んでおります。これをコントロールするのが大変なのですね。中でも妬み嫉妬の鬼、悪魔は強いですよね?性欲の鬼、悪魔も強くて男はこれに負けるから性犯罪に走るのです。

そして最大にして最強の鬼、悪魔が存在します。それが復讐の鬼、悪魔なのです。

大概の人はこの鬼、悪魔に負けます。そして自分の運命を暗いものにしてしまうのですね。

ではこの最大にして最強の鬼、悪魔にどう向き合えば良いのか?

聖書では、復讐するは我(神)にあり、と記してあり、復讐は神が行うから自分でやるなと言う事だと解しています。

イスラムではこれがジハードであり、善と悪との闘いとなっています。善が勝てば血は流れないと言う事なのでしょう。

許せ、許せ、7の7倍程も許せと言うのも同じなのだろうと思いますが・・・

仏教では、罪を憎んで人を憎まず、と言う事になるんでしょうか。

私の持論でも、罪を犯した人間は必ず悪因悪果の作用を受ける事になります。その確率100%であり、法で裁けない罪まで罰する事が出来、しかも関係者全員一人残らず何らかの罰を受けさせる事が出来ますから、それで納得してもらうしかないですね。

つまり最高の復讐は、復讐しない事になるのです。難点は時間が係る事なのですが、力も金も時間もない庶民には適したやり方ではないでしょうか?

これが的中しますと、犯人達は同じ様な天罰を受け、こちらには何も不幸な事は生じないと言う信じられないような結果となります。お試しあれ!

これぞ完璧な復讐!



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