2024.11.28
世界は何で出来ているのだろう? 人々は古来からこの問題に取り組んできました。
古代エジプトで、或いは古代ギリシアで・・・
そして現代に至るまで人はこの問題に取り組んでいます。
ですが、世界は余りに大きく、そして余りに奥深い・・・人々が解明してきたのはその一部でしか在りません。
今日は、先人達が世界をどう考察した来たのかを含め、考えて行きたいと思います。
・世界を構成する4つの元素 地・水・火・風(或いは空)
此れは古代ギリシア人エンペドクレスです。現代においては何を言っているのかとお思いの方も多いとは思いますが、言葉の進化を鑑みると実に世界の真相に迫っているのが判ります。どう言う事かって?此れを現代語に変えてみると
地(固体)・水(液体)・火(光、熱)・風(気体)・・・どうでしょう?
要約しますと、エンペドクレスは
世界は固体、液体、光或いは熱、気体で構成されていると言ったのです。彼の当時はまだ固体や液体と言った概念は、まだ存在して居なかったのですね。
でもこうして見ると彼は世界の実相を、かなり正確に言い当てていた事に気が付きます。すごいですね~
・世界は原子(アトム)で出来ている
古代ギリシア人デモクリトスです。彼は世界は「分ける事が出来ない」アトムで出来ていると考えました。現代ではこれがほぼ常識となっています。これはさらに発展していまして量子論を生み出していますね。
・世界は水で出来ている
此れはギリシアの最も古い哲学者タレスの言葉です。
現代人には「はあ~っ?何言ってんの、このおっさん?」てなもんでしょうねぇ・・・
でもこれも見方をさらに深めると違って見えて来ます。どう言う事かと言いますと
水は温度によって様相を変えますよね?
水は温度が低くなると氷(固体)になります。温度が高くなっていくと水蒸気(気体)になりますよね?常温では液体です。つまりタレスは
世界は水(固体、液体、気体)で出来ていると言いたかったのではないでしょうか?
こうして見るとさすが最も古い哲学者(物事の本質を追及する者)に相応しいと思います。
・世界は数で出来ている(万物は数なり)
これも古代ギリシア人ピタゴラスの言葉です。これも現代人にとってはトンデモ理論でしょうねぇ・・・ですが彼の思想は現代にも応用され、私達の生活に欠かせないものと成って居ます。何故かって?
彼は総てのものは数字に置き換える事が出来ると考えたのでしょう。
例えばここに一冊の本があるとします。これを彼に沿って見るとどうなるか?
縦30センチ、横20センチ、厚さ2センチ・・・
何と総て数字に成ってしまうのですね。この考え方が現在のコンピューターに生かされているのです。
此れは西洋的な物の考え方ですが、東洋となるとすこし違ってきますね。
仏教哲学となると
・世界は空(目に見えないもの)と色(目に見えるもの)とで出来ている
仏教世界はこう説く訳ですね。更に深めたものが般若心経と言えます。
般若心経は世界の成立ちや五感が何で出来ているかを説いたものだと思います。実に興味深い教えです。
・陰陽五行説
此れは古代中国の説です。此れには2つありまして、陰陽説と五行説です。
陰陽説 世界は陰陽(目に見えないものと目に見えるもの)とで構成されている
五行説 世界は5つの元素で構成されている 水(液体)、金(鉱物)、土(鉱物を除く固体)、火(光と熱)、木」(植物?)とで構成されている。概ね正しいのではないでしょうか?万物はすべて目に見える部分と目に見えない部分を持っている。
こうして見ると西洋、東洋を問わず、ほぼ同時期に似たような考え方が出現していたのが判ります。
さてこれまでは先人の世界の見方を観てきた訳ですが、現代に生きる私達は此れをどう発展させていくのか?この事は次回に回す事にします。お楽しみに!
世界は何で出来ている?
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