仮説・論説 478 人を育てると言う事
- white-eagle1958
- 2月9日
- 読了時間: 2分
2025.02.09
今回のテーマは人材育成です。中小企業や零細企業に於いては特に重要です。
何故なら既にお気づきでしょうが、優秀な人材は大企業に集中し、中々集まらないからです。嘗て私も実家の企業を継いだ時、同じ様な経験をした事が在ります。
当時の私は地域の名門銀行を退職したばかりで、社長(母)にこう言いました。
「何でこんな人ばかり、雇っているの?」と・・・名門企業の人達と比べてしまっていたのですね。母は私にこう返しました。
「お前、それは大企業の発想だよ。家みたいな中小零細企業は、来てくれた人を育てなければいけないんだよ」と・・・
私は、何かに撃たれたような気がしました。母を尊敬する様になったのはそれからです。
あれから30年以上が経ちましたが、母の在り方は私の指針に成りました。
端的に言って、人を育てると言う事は自分を楽にすると言う事であり、次のステップを考える余裕を作ると言う事でもあります。
どう言う事かって?
一例を挙げましょう。
三国志時代の諸葛孔明の事です。諸葛孔明は三国志ファンなら誰でも知っているヒーローです。あの智謀は真似できませんね。その彼の唯一の欠点とも言うべきものが、人を育てられなかった事にあると私は思うのです。
その為彼は、小さな事まで自分で決済しなければなりませんでした。仕事を総て自分で抱えていたのでは、過労死してしまいます。事実そうなってしまったのではないでしょうか?
ではどうすれば良かったのでしょう。
取り敢えず仕事を任せてみる事です。成功したなら褒めてやればいいし、失敗したなら反省文を書かせればいいのです。大事なのは無秘密です。秘伝とか奥義とか言う奴です。何故これが大事なのか?
此れを教えるのは損するような気がするかもしれませんね。苦労して会得したものを何で人に教えなければならないのかと。
でも秘伝とか奥義とかは一人で抱えていたのでは、全体のレベルアップに繋がらないのです。中小企業では特に大事なのではないでしょうか?もちろん現実には色々あると思います。せっかく育てたのにライバル企業に引き抜かれたとか・・・
それでも全体のレベルアップは重要だと思います。徳も手に入れられますしね。
人材育成は自分の仕事を楽にし、次のステップを考える余裕を作る上でも重要ですから、面倒くさがらず、取り組んで見て下さい。
私もやってるよ!
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